皇太子妃雅子さまの主治医大野医師は擁護される立場だと思いますか、「皇室の医療」を長年統括してきた宮内庁の金沢一郎前皇室医務主管が雑誌のインタビュー記事で、雅子さまの治療をめぐって東宮職医師団の大野裕医師を批判したことについて、同庁の小町恭士東宮大夫は20日の定例会見で「私の思い」と前置きして金沢氏に苦言を呈した。小町氏は「先日まで皇室医務主管の立場にあられた方が、取材があったにせよ、妃殿下のご病状や治療方針さらに対外的な説明について、私から見れば一方的な意見表明を行われたことは、妃殿下の治療にもたらしうる影響という観点から適切な配慮をしていただきたかったと思います」と痛烈に批判。「また、長年にわたる大野医師のご努力に水を差すもので大変残念です」と続け、大野氏を擁護する立場を明確に示した。この問題の発端は「文芸春秋」8月号。金沢氏は「雅子さまの主治医」として大野氏を名指しし、「私が意図した方向で治療システムが構築されたとは、残念ながら思ってはおりません」「国民に対してもう少し明確に説明してほしかった」などと述べ、国民への情報公開の少なさや、宮内庁の医師と十分に連携しない姿勢を問題点として指摘した。こうした発言は波紋を広げ、多数の週刊誌の皇室記事に引用された。
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